ティエントとタンゴのコンパスの違いについて、お話ししていきます。
ティエントだけでなく、ガロティン、タンゴ・デ・マラガ、タラントにも同様のことが言えますので、この機会に2つのコンパスの違いをしっかりと覚えましょう!
ギタリスト不在は危険!?
どれほどレベルの高いスペイン人の踊り手であっても、ギタリスト不在の環境で振付を行うと、ティエントのコンパスとタンゴのコンパスを間違えてしまうことがあります。
有名なスペイン人に振付を行ってもらったという人の伴奏をして、この間違いを見付けることがしばしばありました。彼らにとって、しばしば盲点になるようです。
それでもすごいスペイン人!?
ティエントとタンゴのコンパスを間違えて振付を行ってしまったら、ギタリストと合わせたら当然問題になるはずです。しかし、彼らは、ギターの出しているコンパスを瞬時に判別して、その場で修正することができます。
私たち日本人は習った通りに踊ってしまい、ズレたことをギタリストに指摘されてはじめて、コンパスが違うことに気付いたりします。
”彼らは持っている下地が違う”ということを認識した上で、外国人として謙虚に学んでいきましょう。
2つのコンパスの違い
ティエントとタンゴの違いは、動画の方がわかりやすいと思われますので、ここでの説明は補足的な内容に留めます(動画は一番下にあります)。
長さの違い
ティエントのコンパスは、タンゴのコンパスの倍の長さになっています。
ティエントの1コンパス
①②③④⑤⑥⑦⑧①②③④⑤⑥⑦⑧
タンゴの1コンパス
①②③④⑤⑥⑦⑧
終わり方の違い
ティエントなのかタンゴなのかわからない終わり方を見かけることがしばしばあります。ティエントの1コンパスとタンゴの2コンパスは同じ長さなので、終わり方も似ています。
しかし、ティエントが⑤拍目で終わるのに対して、タンゴは⑦拍目で終わるので、この違いをしっかりと覚えましょう。
ティエントの1コンパスの終わり方
①②③④⑤⑥⑦⑧①②③④⑤
タンゴの2コンパスの終わり方
①②③④⑤⑥⑦⑧①②③④⑤⑥⑦
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