パルマを叩く際にもっとも大切なのは、踊り・歌・ギターに対して適切なリズムを適切な音量で叩くことです。それを理解しないで強過ぎるパルマを叩いてしまうと、共演者のリズムを盛り立てることができずに、かえって邪魔になってしまう可能性があります。
しかし、パルマの音があまり出ない状態では、パルマを練習しても面白さを感じられないので、この機会にパルマの音の出し方を覚えておきましょう。
パルマの音の出し方には、厳密な決まりはありません。良い音が出ていれば充分ですが、人の手の形はみんな違いますので、良い音を出すためのコツを理解して、自分の手と仲良く付き合っていきましょう。
都合上、右利き人の叩き方についてお話ししていきますので、左利きの人は左右を逆に置き換えて下さい。
バホ
ソルド(ソルダ)とも言います。「ポン」という低い音、くぐもった音が出ます。
両手の手のひらの、中心の深いところ同士を合わせて音を出します。
無理に形を作ろうとせずに、リラックスした状態で行いましょう。リラックスした状態ならば、手のひらは自然な丸さになります。
アリーバ
セコ(セカ)とも言います。「パン」という高い音、乾いた音が出ます。
左手の手のひらの中心を、右手中指の第二関節と合わせて音を出します。
左手はバホと同様にリラックスして、自然な丸みを帯びた状態にしましょう。
右手の使い方がバホとは違いますが、右手もリラックスして丸みを帯びた状態にして下さい。特に、右手の指を伸ばして固定してしまうと、どのように叩いても音が鳴りません。
3本?4本?
アリーバのパルマを叩く時に、右手の指を3本使う人と4本使う人がいます。どちらでもかまいません。良い音が出ていることが大切で、何本の指を使っているかは重要では無いのです。
踊りのバックでパルマを叩いている人が、何本の指を使っているか…そんな見方をするお客さんはほとんどいないでしょう。
左右を逆にする
右利きならば左手を受け皿として右手で叩き、左利きならば右手を受け皿として左手で叩くのが一般的です。しかし、「バホは左、アリーバは右の方が叩きやすい」などのように、バホとアリーバで左右を逆にした方が良い音を出せる人もいます。
どちらでもかまいません。良い音の出る方で叩いて下さい。前述したように、踊りのバックでパルマを叩いている人が、どちらを受け皿にどちらの手で叩いているか…そんな見方をするお客さんはほとんどいないでしょう。
NGなこと
パルマの音の出し方や叩き方に厳密な決まりはありませんが、不自然な動きや、目に付く特殊な動きは絶対に避けましょう!
それがあまりに目立ってしまうと、ステージを見ているお客さんは、「変な動きをしているバックのパルマ」が気になってしまい、踊りを見てくれなくなってしまいます。
変な動きをしていないかどうか、自分の姿を鏡に写してチェックしてみましょう。それだけでも、悪い癖がなくなっていくでしょう。
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