カウントからの卒業9 まとめ

ここまでの動画を見てきて、カウントせずにリズムを歌えるようになったでしょうか?

 

もし、いわねと同じようにリズムを歌うことができないとしたら…その原因は1つしか考えられません。

 

  

外国語を習うのと同じ!?

外国語を習いに、教室へ行くことを想像してみて下さい。

 

先生が目の前で発音してくれたら、その場では発音することができるでしょう。レッスンが終わって、教室を出た直後にも発音できると思います。では、自宅に帰った後ではどうでしょうか?翌日や翌週ではどうでしょうか?

 

習った発音を、いつでも自力で再現できて初めて、習得したと言えるのです。

 

肝心なのは、「先生のいない場で、先生と同じように発音できること」です。覚えたての発音は、繰り返して発音練習して初めて、自力で出来るようになります。

 

  

自分の口で発音しよう!

いわねの編集した動画を、ただ見て、ただ聞いているだけでは、自力でリズムを歌えるようにはなりません。

 

ここまでの動画を見てきて、カウントせずにリズムを歌えるようになっていない場合は、自分の口でリズムを歌わなかったか、曖昧で滑舌の悪い歌い方をしていたかの、どちらかです。

 

いわねの歌うリズムを聞くことと、自分の口でリズムを歌うことは、似ているようで全く違うのです。

 

外国語の先生の発音を聞いているだけで話せるようになる人はいません。先生の踊りを見ているだけで踊れる人がいないのと同じです。

 

自分で行わなければ、身に付かないのです。

 

 

「上手に歌えない」は言い訳!?

最初から努力無しにリズムを歌える人は、あまり多くありません。「上手に歌えない」というのは、誰もが感じる壁です。「上手に歌えないから、歌う練習を諦める」のでは、リズムの習得は困難と言わざるを得ません。

 

歌う練習を繰り返せば、どんな人でも上手に歌えるようになります。最初は下手でも良いので、リズムを歌う習慣を身に付けていきましょう。自分で口を動かして発音した分だけ、リズムを歌えるようになります。

 

小さな声で曖昧に歌わず大きな声で、滑舌良くハッキリと歌いましょう!

 

 

カウントからの卒業

リズムを歌う努力の先に、カウントからの卒業は必ず見えてきます。

 

カウントを利用して教えてくれる教室はたくさんありますが、カウントからの卒業を教えてくれる教室はありません!

 

リズムを歌えるようになれば、相手(先生)のリズムを知っているものとして、そのままとることができるようになります。その際に、カウントに頼る必要は無いのです。

 

この機会に、カウントからの卒業に対して、本気で取り組んでみて下さい。

 

 

最後に…旧ブログにアップしていた記事と、以前にアップした動画を抜粋したものを載せておきます。リズムを覚えるための根本的なことですから、しっかりと理解して下さいね(^^)/

 

(*)旧ブログより抜粋

 

 

踊りの先生の口癖

発表会のリハーサルやクラス伴奏で、いろんな踊り教室にギター伴奏に行きます。生徒がギターを聞かずに踊っていると思われた場合、多くの先生は次のような注意をします。

 

「もっとギターを聞いて!」

 

生徒は耳をふさいで踊っていたわけではありません。ギターの音は聞こえていたはずです。耳には入っているのに、あまり聞こえていないのです。

 

 

知っているものは聞こえてくる

「騒音だらけの街を歩いている時、自分の知っている音楽が聞こえてきた」…こんな経験はありませんか?

 

特別に聞こうと思わなくても、自分の知っている音楽は自然と聞こえてきます。

 

逆に…静かな環境にいても、自分の知らない音楽や興味の無い音楽に対しては、特別目立った反応を示さないでしょう。電車内で、隣に座った人のイヤホンから漏れる音楽を、騒音と感じるのと同じことです。

 

 

外国語に対する反応

日本語で伝えられたことは意味を正確に理解できますが、よく知らない外国語で伝えられた場合、相手が何かを話していることはわかりますが、意味を理解することはできません。

 

知っていることは努力しなくても認識できて、知らないことはがんばっても認識できないのです。「ギターが鳴っているのは聞こえているけれど、リズムを聞くことができない」のは、これと同じではないでしょうか?

 

 

リズムを知らないことが原因!?

「ギターを聞く」には、2つの意味があります。音を聞くことと、リズムを聞くことです。

 

フラメンコの練習をはじめて、ギターの音に慣れている人は多いですが、ギターのリズムに慣れている人は非常に少ないです。

 

この要因は、私たちが受けてきた音楽教育や、日本語を母国語として育ったことにあります。日本に生まれ育って音楽教育を受けただけでは、フラメンコのリズムを理解するには不充分なのです。

 

フラメンコのリズムを理解するための土台が不足しているのですから、ギターのリズムを明確に認識できないのは当たり前です。踊りや歌を覚えることに関しても同様です。リズムを明確にとらえられないからこそ、カウントに頼って覚える必要があるのです。

 

 

発音して覚えよう!

このブログの読者の多くは踊り手でしょうから、今後の目標は次のようなものと思われます。

 

 踊りの振付を習う段階で、リズムを理解できる

 踊りのリズムを理解して踊る

 ギターのリズムを聞ける

 踊り・歌・ギターのリズムを感じながらパルマを叩く

 

何か困った問題が起きた時にはじめて注意して聞くのではなく、母国語の会話のように「知っていて聞こえてくる状態」になることが目標です。

 

そのためには、自分の口でしっかりとリズムを発音し、その音を耳から聞いて脳に覚え込ませましょう。私たちは、そのようにして日本語を覚えてきました。リズムも同じように、自分の口で発音して、それを耳で聞いて覚えていけば良いのです。

 

 

練習伴奏(初回無料)は、こちらからどうぞ

 

練習伴奏のお申込みやご相談は、こちらからどうぞ