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メトロノーム⑥ 2つのモードの使い分け

フラメンコモードって何が良いの?

MRC1のフラメンコモードと通常モードの違い、それぞれのモードを使った練習などをお話ししてきました。

 

「フラメンコモードを使って練習すると、何が良くなるの?」

「フラメンコモードのノリを吸収すると、何ができるの?」

 

こんな疑問を持つ人は、とても多いと思います。

 

日本においてもっとも需要のある、”踊り・歌・ギターのそろったフラメンコ”に照準を絞って考えてみましょう。

 

 

スペイン人と同じノリを表現できる!?

スペイン人になったような気分を味わうということではありません。「メトロノーム② スペイン人のノリを可視化」で分析したように、スペイン人の感じているリズムは、長い拍と短い拍の組み合わせによって出来ています。

 

普通のメトロノームや、リズムバリエーションを加えた程度の音源では、彼らと同じノリを表現できるようになるための教材としては不充分でしょう。

 

MRC1のフラメンコモードのように、スペイン人のノリを表現してくれる音源を使って練習を重ねることで、フラメンコ特有のノリを吸収できるようになっていきます。

 

 

重さのあるリズム

長い拍と短い拍の組み合わせで出来ているリズムを、”スペイン人のノリ”という言い方で表現してきました。

 

全ての拍が同じ長さで出来ているのが音楽やリズムの常識ですから、拍の長さを変えることに対する呼び名として、万人にわかる適切なものは、2020年現在まだありません。

 

いわねは、”重さ(ペソ)のあるリズム”と呼んでいます。

 

重さをかけなければ、全ての拍は一定になります。いかにして重さのあるリズムを使いこなすか、これがフラメンコらしいリズムを表現できるかどうかの鍵になります。

 

 

重さのあるリズムの使い方

重さのあるリズムを使いこなせるようになるため、MRC1のモードは、次のように使うと良いでしょう。

 

・マルカール → フラメンコモード(重さ有り)

・エスコビージャ → フラメンコモード(重さ有り)

・レマーテ → 通常メトロノームモード(重さ無し)

 

曲を続けて練習する時は、基本的にフラメンコモードを使います。

 

レマーテでは、フラメンコモードと感覚が合わなくなるので、通常モードの感覚を思い出し、フラメンコモードのメトロノームの音を少し無視するようにしましょう。

 

 

 

マルカールとレマーテの差がハッキリ!?

重さのあるリズムを使う感覚は、踊り、ギター、パルマともだいたい同じです。

 

ここでは、パルマによってマルカールとレマーテの違いを出せるように練習してみましょう。

 

マルカールやエスコビージャではフラメンコモードのノリを使ってゆったりと行い、レマーテでは通常メトロノームモードで緊迫感を持って直線的に行いましょう!

 

 

練習してみよう!

MRC1をフラメンコモードで鳴らし、次の1と2を交互に行ってみましょう。”2コンパスずつ”などが、実践的で良いと思います。

 

1.メトロノームの音に合わせて、マルカールのパルマを叩く

2.メトロノームの音を少し無視して、通常モードの感覚でレマーテのパルマを叩く

 

2.の感覚がつかめない場合は、通常モードに設定して、レマーテだけを練習してみると良いでしょう。

 

下の動画を参考にして下さい。

 

 

4A150 タンゴ

6B180 ブレリア

(*)画面内、3Aになっていますが、6Bの間違いですm(_ _)m

参考に…

”テンポが速いと聞こえ方が違うかもしれない”と考える人もいるでしょう。上の動画の再生スピードを変更したものを載せておきますので、併せて参考にしてみて下さい。

 

4Aタンゴ(180相当)

6Bブレリア(220相当)

(*)画面内、3Aになっていますが、6Bの間違いですm(_ _)m


 

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