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メトロノーム⑤ メトロノームを使った練習 12拍子

前回に引き続き、メトロノームを使った練習について、お話ししていきます。

 

今回は、12拍子系曲種についてです。前回の内容をコピペしてある箇所も多いので、既に理解している方は、適当に読み飛ばして下さい。重要な箇所は、”フラメンコモードの設定”より下にあります。

 

 

細かいリズム

12拍子系曲種に限ったことではありませんが、エスコビージャやレマーテのリズムを正確に行えない場合は、フラメンコモードでの練習はオススメしません。

 

表拍と表拍の間(裏拍、3連符、4連符)などが不正確な状態では、メトロノームの表拍に反応する力が弱く、効果的な練習が期待できないからです。通常メトロノームモードでの練習を行いましょう。

 

1.通常メトロノームモードで6拍子に設定

 (*)3拍子部分では3拍子、2拍刻み部分では2拍子も可

2.練習したいテンポを設定

3.とりあえず踊ってみる

4.テンポが合わない場合は、2.に戻る

 

これで、一応…表拍が鳴っている状態で踊ることが出来たと思います。

 

次に、上手に出来ない箇所を考えましょう。上手に出来ない箇所のリズムが、2連符(表拍+裏拍)、3連符、4連符のいずれであるかを考えて下さい。

 

練習したいリズム(2連符、3連符、4連符)を、メトロノームに設定しましょう。

 

これで、表拍と表拍に細かいリズムが鳴るようになりましたので、メトロノームから出る全ての音にピタリと合わせるように練習を重ねましょう。

 

それができるようになったら、細かいリズムが鳴らないように設定を元に戻して、表拍だけが鳴る状態で練習を行いましょう。

 

下の動画も参考にして下さい。

 

フラメンコモードの特徴

フラメンコモードで鳴るリズムは、全ての拍が一定でないということを、お話ししています(「メトロノーム① MRC1と通常メトロノームの違いを検証!」にて)。

 

極端にゆっくりなテンポで、長い拍と短い拍の違いを表現することは、現実的にはほとんど不可能です。私見ですが、フラメンコモードの実用的なテンポは、♩=100~と考えて良いと思います。

 

 

フラメンコモードの設定

練習したい箇所によって、設定が以下のように細かく異なります。

 

⑫拍目から始まるエスコビージャ

 12C…”⑫12③45⑥7⑧9⑩11”と鳴らしたい場合

 12D…”⑫12③456⑦⑧9⑩11”と鳴らしたい場合

 

①拍目から始まるエスコビージャ

 12A…”①2③45⑥7⑧9⑩11⑫”と鳴らしたい場合

 12B…”①2③456⑦⑧9⑩11⑫”と鳴らしたい場合

 

3拍刻みのエスコビージャ

 6B…”①2③45⑥”と鳴らしたい場合

 

2拍刻みのエスコビージャ

 6C…”⑥7⑧9⑩11”と鳴らしたい場合

 

ブレリアやアレグリアスの歌部分

 12A、12B、12C、12Dをお好みで選択して下さい。

 ①拍目にアクセントが鳴るので、12Aと12Bがオススメです。

 

踊りたいテンポに設定して、練習しましょう。

 

この練習中に、細かなリズムがうまく表現できないと感じた場合には、フラメンコモードでの練習は一旦あきらめて、通常メトロノームモードでの練習に切り替えて下さい。

 

 

ソレアの歌部分

ソレアの歌部分やアレグリアスのシレンシオ部分は、♩=100よりもゆっくりなテンポで踊られることが多いです。フラメンコモードでは、長い拍と短い拍の差を表現することが難しいので、通常メトロノームモードで練習した方が良いでしょう。

 

ゆっくりなテンポに不慣れな状態では、間が持たずに体が先に動いてしまったりして、意外と難しいでしょう。ゆっくりなテンポのリズムに慣れて、体をしっかりとコントロールできるようになりましょう。

 

ゆっくりなテンポを正確にとらえるための練習は、下の動画で解説します。

 


 

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