設定がわからない?
フラメンコメトロノームMRC1をせっかく持っているのに、上手に活用できている人はあまり多くないようです。
フラメンコには、アレグリアス、ティエント、ブレリア、タンゴなどのいろいろな曲種があります。その中の1つ、アレグリアスを取り上げても…歌振り、シレンシオ、エスコビージャ、ブレリアなどのいろいろなパートがあり、さらに⑫拍目から始まるリズムや①拍目から始まるリズムもあります。
”振付のどの箇所に、どんな設定をしたら効率良く練習できるのか”
これがわからずに、メトロノームを使った練習を諦めてしまう人もいるでしょう。「メトロノームのマニュアルを見ればわかるかもしれない」と知りつつも、マニュアルに目を通すのも面倒だったりします。
マニュアルより読みやすく、理解しやすいように説明していきます。フラメンコの曲種ごと、リズムごとに、どの設定が良いかの参考にして下さい。
今回は、4拍子系曲種について説明していきます。
細かいリズム
エスコビージャやレマーテのリズムを正確に行えない場合は、フラメンコモードでの練習はオススメしません。
表拍と表拍の間(裏拍、3連符、4連符)などが不正確な状態では、メトロノームの表拍に反応する力が弱く、効果的な練習が期待できないからです。通常メトロノームモードでの練習を行いましょう。
1.通常メトロノームモードで4拍子(2拍子でも可)に設定
2.練習したいテンポを設定
3.とりあえず踊ってみる
4.テンポが合わない場合は、2.に戻る
これで、一応…表拍が鳴っている状態で踊ることが出来たと思います。
次に、上手に出来ない箇所を考えましょう。上手に出来ない箇所のリズムが、2連符(表拍+裏拍)、3連符、4連符のいずれであるかを考えて下さい。
練習したいリズム(2連符、3連符、4連符)を、メトロノームに設定しましょう。
これで、表拍と表拍に細かいリズムが鳴るようになりましたので、メトロノームから出る全ての音にピタリと合わせるように練習を重ねましょう。
それができるようになったら、細かいリズムが鳴らないように設定を元に戻して、表拍だけが鳴る状態で練習を行いましょう。
下の動画も参考にして下さい。
フラメンコモードの特徴
フラメンコモードで鳴るリズムは、全ての拍が一定でないということを、お話ししています(「メトロノーム① MRC1と通常メトロノームの違いを検証!」にて)。
極端にゆっくりなテンポで、長い拍と短い拍の違いを表現することは、現実的にはほとんど不可能です。私見ですが、フラメンコモードの実用的なテンポは、♩=100~と考えて良いと思います。
フラメンコモードの設定
フラメンコモード4A(♩=100~)では、次の箇所を練習することができます。
・エスコビージャ
・タンゴ
踊りたいテンポに設定して、練習しましょう。
通常メトロノームモードでの練習を行った後に、フラメンコモードで練習することで、フラメンコの持つ特有のノリを少しずつ吸収することができます。
この練習中に、細かなリズムがうまく表現できないと感じた場合には、フラメンコモードでの練習は一旦あきらめて、通常メトロノームモードでの練習に切り替えて下さい。
ゆっくりな歌部分
ティエントなどの歌部分は、♩=100よりもゆっくりなテンポで踊られることが多いです。フラメンコモードでは、長い拍と短い拍の差を表現することが難しいので、通常メトロノームモードで練習した方が良いでしょう。
ゆっくりなテンポに不慣れな状態では、間が持たずに体が先に動いてしまったりして、意外と難しいものです。ゆっくりなテンポのリズムに慣れて、体をしっかりとコントロールできるようになりましょう。
ゆっくりなテンポを正確にとらえるための練習は、下の動画で解説します。
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